ポジティブになる為の「終活」
終活と聞くとネガティブな言葉に感じてしまう方が多いと思います。死ぬ為の準備だと捉えられがちだからです。「死にたくないから終活をするのはまだ先でいい!」と思う方もいらっしゃるでしょう。見方をかえると、「安心してこれからの人生をハッピーにするための準備」と考えると少し印象が変わります。少しでも人生がより良いものになるように取り組んでいきましょう。
終活をする理由
終活をする理由は人によって違いがあります。「家族に迷惑をかけたくない」「独身なので他人の手を煩わしたくない」「年齢的にもう長くないから」など、さまざまです。ただこれらはネガティブな理由が多いですが、先ほども述べたように「これからの人生を安心して暮らしていくための準備」だと思って初めてみましょう。
また人生の半生を振り返り、身の回りについてあらためて考えることができます。その中で自分が楽しかったことや苦労したこと、今の悩みや不安を整理することにつながり、自分と向き合い気持ちを整理することによって腰を据えてこれからの生き方を考えることができるでしょう。
終活は何をしたらいいの?
具体的に何をすればいいのかわからない方が多いと思います。終活にはいくつかするべきことがあります。
- 生前整理
- 遺言やエンディングノートの作成
- 相続に関する準備
- お葬式とお墓(葬送に関すること)
このほかに老後資金が不足する心配をしなくてすむように準備しておくことも大切です。
認知症対策としての終活
高齢者が増えるにつれ認知症の方は増えてきます。認知症の患者が730万人、軽度認知症の方は630万人を超え、合計すると約1400万人が認知症となり高齢者の3人に1人が認知症を患うという予測になっています。長生きをするほど認知症のリスクが高まり認知症でいる期間も長くなってしまいます。
認知症対策は認知症が発症する前の元気なうちにやっておく必要があります。認知症になると今まで当たり前にできたことが思うようにできなくなってしまうのでそのような事態に備えるためにも、終活の重要度は高いと考えられます。
終活は「自分のことは自分で決める」ということ
重度の認知症になると理解力、判断能力が低下するので自己決定が難しくなります。そうした場合は、一般的には成年後見人という保護者をたて、法的行為を代理で行ってもらう必要が出てきます。これも元気なうちに任意後見人を利用すれば成年後見人を事前に自分で指定できるので、自分の意思を強く反映させられます。
まとめ
- 終活はポジティブに考えてこれからの人生を安心して生活する為の準備の時間
- 終活する理由はあなたの半生を振り返り、よかったことや大変だったことを気持ちの整理をしてこれからの人生を考えること
- 終活には具体的に4つあるので確認しましょう
- 超高齢化社会の日本は3人に1人が認知症になる予測があるので、認知症になる前に対策をしておきましょう
- 「自分のことは自分で決める」をキーワードにすすめていきましょう
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